植物の自家受精について考える

今日は時折雪が舞うすごく寒い日だ
近くを歩いていると寒い中でホトケノザの花が咲いている
この時期にこんな花が咲いてくれるのだから貴重だ

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ところでホトケノザの花咲く様子を見ていると
まだつぼみのようなものも多い
今はつぼみ状でやがて花が開くのもあるのだが・・・

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ホトケノザをよく見ているとつぼみ状のままで終わっているのを見る
これは花が開かずに自家受粉(受精)して種ができる閉鎖花なのである
ホトケノザは条件が悪いと閉鎖花ができることが多い

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閉鎖花のことで興味深いのはツユクサである
ツユクサは夏に青い花が咲いているのがとても美しい
突き出たしべが目立っていて
雄しべやかざり雄しべが協力して虫を呼び寄せ
うまく受粉する工夫をしている。などと書かれているのをよく見る
そしてツユクサの花を見てその説にすごく納得するのである

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ツユクサは朝咲いて夕方には花が終わる一日花である
夕方までに受粉できなかった花はしべを巻いて雄しべと雌しべをくっつけ
自家受粉をする
他家受粉をできなかった次善の手段として自家受粉しているのだ
とよくいわれ、本当にすごい。となっとくするのであるが・・・

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ツユクサの7~8割の花は朝花が開くときにはもう自家受粉(受精)をしてしまっている
との研究結果が出ている
ということは開いた花の多くはもう自家受粉済みの花なのだ
まだ自家受粉をしていないわずかな花が他家受粉(受精)した種ができる可能性がある
ということになる

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スミレ類の花は春に咲くけれど
それ以外の時期は秋まで閉鎖花が咲き続けているものが多い
下の画像は閉鎖花の時期のヒメスミレである

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センボンヤリは春には花が開くがあまり目立たない
秋に背が高く突き出た槍状の閉鎖花が目立つ
センボンヤリは閉鎖花で自家受粉した種が多くできることになる

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キッコウハグマは針状の閉鎖花を見ることが多い
まれに美しい白い花を見る
キッコウハグマも自家受粉してできる種が多いことになる
人間などは自家受精して子供ができる。とは空恐ろしい
近親の受精によってできる子供も問題を抱えることが多い
だが植物は近親(自家受精)による種も仲間を増やすには有益なのである
植物にとっては同じ性質でどんどん増えるのはいいことが多いのである
だがすべて同じ性質のものばかりだったら気候の大きな変化などに対応できない
そこですこしでもいいから他家受精による多様な種があることが
重要なのである
植物は自家受精は有益であるが他家受精もすこしはあることが大事なのだ
というスタンスなのだと思う

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